PCGS鑑定とNGC鑑定

和田氏はブログ等で自身をコインディーラーと称しているが、ギャラリープレシャス社のHPやGLOBAL EYEを見る限り、果たしてコインディーラーとしての知識を持ち合わせているのか、疑問に感じざるを得ない。その具体例をご紹介する。

1914年 $10 インディアン金貨 商品解説ページより

また、上記の鑑定回数をみますと意外な数字が並んでいるのが分かります。
<PF67 鑑定回数>
PCGS  0回
NGC   8回
通常は、PCGS社・NGC社の鑑定回数はほぼ同数になりますので、NGC社が8回ということでありますれば、PCGS社も8回ということになります。
ところが、上記の通り鑑定回数は<0回 対 8回>となっており、しかもこのPCGS社鑑定<ゼロ回>は少なくとも2011年から変わっておらず、5年間鑑定に持ち込まれた数は<ゼロ枚>ということになるのです。
それほど稀少な金貨と言えるのです。

PCGS社とNGC社は米国コイン市場における二大鑑定機関であり、この2社以外の鑑定コインを目にする機会は殆どない。
では、PCGS鑑定品とNGC鑑定品に違いはあるのだろうか?
米国コイン市場では、グレードが上がるにつれNGC社よりもPCGS社の方が鑑定が厳しくなり、同じグレードならば、PCGS鑑定品の方がより高額で取引されている。
更に言えば、MS67のNGC鑑定とMS66のPCGS鑑定ならば、PCGS鑑定品の方が価値があると考えるディーラーは少なくないのである。

そのため、多くのディーラーは少しでも価値を上げるためにNGC鑑定コインをPCGSの再鑑定に出す(クロスオーバー鑑定と呼ばれる)のであるが、もしPCGSがNGCの鑑定グレードに満たない、すなわちグレードダウンすると判断した場合はどうなるのか。
この場合、PCGS社は鑑定せずにコインをそのまま返却するのである。この場合、鑑定回数にはカウントされない。

つまり、鑑定枚数がゼロ=一度も鑑定されなかった、訳ではないのであり、実際の取引活動に鑑みれば、持ち込まれたNGC鑑定品がPCGS社の鑑定基準を満たさず突き返されただけ、と考える方が寧ろ合理的である(和田氏自身、鑑定枚数の少ない別の販売コインの商品解説では、「必ずと言っても良い程、一ランク上を求めて再鑑定に出します」「何せ一ランク上がれば$18,500から$52,500まで2.8倍以上に評価が上がるのです。このような可能性を見過ごす専門家・コレクターはいません」と書いている)。

以上、本稿で述べた内容は米国コイン業界にコミットしている方なら当然知っている話であり、このような知識をバックボーンに書いたとは到底思えないブログを読むにつれ、和田氏の知識には疑問符が付く次第なのである。

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